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■20000327


「小説トリッパー」春季号。「これからは、未来だけに向かって文章を書きたい」という結語。次号か。

■20000324


2BOX追加。

桜さんの「なげやり」を購入。

■20000323


ざるの会の蓼沼純一さんのすごいところは、例えば3/18の蓼沼日記を読んでもらえばよくわかります。一般論の空疎さをズバリ見抜いてるとこ? いや、そのくらいのことは誰でもできますよ。画期的でオモロゲな解決案を惜しげもなく出すとこ? ああ、そう思っている人は多いでしょうね。

まあそういうのでもいいにはいいんですが。私が思うに、新聞でよく見かけるコラムを「半分合っていて、半分ハズレている」と見事に論評しておきながら、自分のコラムもやはり半分ハズレているところに、言いようのない凄味があるんです。

ざっと簡単にまとめるなら、まずは緊張の糸をぴーんと張って読み手の注意を惹き付ける。それからおもむろに糸をだらりと緩める。この緩急をうまく使うと、後半のだらりが最初のぴーんよりもぴーんとしているかのように見える瞬間があらわれる。つまり真理らしく見えてくるのです。ちなみに、こういうのをうんと人目に付くところでわかりやすく実践し成功させていたのが小林よしのりさんです。

だから、(などと繋げると「蓼沼は小林よしのりだ」と主張しているように思われてしまうかもしれませんがそれは過剰反応というものですヨ)まともに突っ込もうと思えば、まあ突っ込みどころは結構あるんですね、蓼沼さんの場合。ただ、ある程度わかっててやっているようなので、いちいちそこを指摘しても、めんどくさいなーと思うんでしょうね、「オレは右脳と左脳が別人格で(略)(大意)」とか、わりあいヌルいことを平気でおっしゃる。たぶん余裕があるんです、賢い人ですし。そういうのって本当に羨ましい。そういうわけで、3/1の蓼沼日記にも言いたいことがあってしまうのも、私に余裕がないからなのでしょう。

で、そこに輪をかけてすごいのは同じくざるの会のざる夫さんで、いつだったか忘れましたが蓼沼日記にネタバレがあるといって掲示板に訴えた人がいて、蓼沼さんはあらかじめ用意していたいかにもな注意書きを盾にさっそく馬鹿が引っかかったと(いう感じで)はしゃぎ、また氏のサポーターもその尻馬にヒヒンと乗ったり、まあ端的に言うと見てられない状態になったのですが、この静観するか蓼沼さんの条件付きの正しさを認めるかしかない状況下に、ざる夫さんはいつもの調子でしれっと「自分の日記にはネタバレはないっすよ、こっちにいらっしゃい(大意)」などと言って、あこんなふうに解説しちゃうと普通に聞こえるかもしれませんが、あの場面にあのタイミングであのセリフというのは、これまたとんでもない凄味があったんです。

こっちは安易にまとめられないんですね。凄味の質がぜんぜん違う。

■20000322


どこかで安原顯さんが、村上春樹さんの「神の子どもたちはみな踊る」をほめていました。ほめてはいるんだけれども、相変わらずだなあと思いました。

というのも、安原さんはかつて村上さんの「ねじまき鳥クロニクル」を腐したとき、説得力の大部分を、腐す論理の強度でではなく、自分はこれまで作者を評価してきたしかしにも関わらず腐すのだから正しい批判だとでも言いたげな文脈の力であっさり(うっかり?)獲得してしまっていて、今回の書評もやはりそういうものに読めたからです。

つまり安原さんは、およそ六年の歳月の隔たりをあえて取り払おうとするかのごとく、自分の評価の遍歴をそのどちらの書評にも書き添えている。もっとも、それは本人のスタイルというか、たんに習わしの問題なのかもしれないけれど、読んでいてあまり面白いものではなかった。これを、椹木野衣さんが新潮の時評に書いたものと較べれば、誰だって「うーん」となるんじゃないかと思う。

■20000321


「抽象化して遠くに投げる」というのは多分に技術的なことであって、東浩紀さんのサブカルチャー分析は、その華麗なる手さばきを披露するにとどまっていると思う。

また、実際どれだけ遠くに投げられているか、にも疑問が残る。たとえば「メガネっ娘萌え」を、単にメガネをかけている女の子に魅力があるということではないのかと考えるようなまっとうな人間になら、東さんの発言は意味があるのだろうけれど、ではそういう人がTINAMIXを読むのか。東さんのその認識か、そのちょっと手前までは来ている、「だいたいわかっている」人ばかりが読んでいるのではないか。それで本当に誤配は(あ、使っちゃった)起きるのか。

「間違った人たち」とありますけれど、「恭子☆アイランド」「痕」「インディヴィジュアル・プロジェクション」という組み合わせで、ほら間違ってるでしょ(笑)とかやられても、だから何? それが痛快なワケ? とか思ってしまいます。「ときメモ」で「壊れる」と自分で言う自意識に似てる。ヌルい。

「間違った連中を応援する」というのは、甘やかさない程度にならいいと思う。興味ないけれど。そして「ある程度の正しさも必要」というのは、たぶんその応援よりも重要なことだと思う。絵画の横にアキハバラ電脳組のイラストを持ってきて、ことぶきつかさはコンセプチュアルなんですよー、というのを聞かされた(読まされた)こっちの反応って、あらかじめ限られているじゃないですか。それで応援はできたとしても、正しさはハイカルチャーからの借り物でしょう。返すアテはあるのか。

そうやれば「何となくだれでも入れる」というのは、まあそうなんでしょうけれど、「何となく」以上の成果は「何となく」にしか期待できないと思うし、なによりその「何となく」が一番よくないのではないかとも思う。これは直感。

■20000320


真剣に考えたら、それはどう考えてもついうっかりとでもいうべき行動だろうという結論に達したので、ひとつはメールでもうひとつは口頭で、それぞれ注文をキャンセル。たるんどる。

佐藤亜紀「検察側の論告」(四谷ラウンド)、柄谷行人「倫理21」(平凡社)。どちらもオススメ。

■20000319


考えなくてもいいことなんですが、ついうっかり真剣に考えたら、PS2って安いのか高いのかわからなくなりました。

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マトリックスのDVDを買ってきました。

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生まれて初めてトレーディングカードというものを買った。まず2BOX

つうかブロマイドだな、これは。

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出張で大阪へ行ってたです。

■20000310


出張で東京へ行ってたです。

無理矢理に時間を作って夕暮れどきの秋葉原へ。買ったのは、ソフトがTHE ULTIMATE WIZARDRY ARCHIVESとコラムスアーケードコレクション(サターンね)。ハードが128MBのメモリとPCET/TX(LANカード)とLSW10/100-8R(スイッチングハブ)。本がOh!X2K春。

リッジ64のデモを触りました。「ロクヨンでリッジ」という政治的な喜び以上に何かがあるような感じはありません。3Dスティックではなく十字ボタンでハンドリングというのも解せない(これはコンフィグ次第?)。あ、BGMはそれっぽいのが元気に鳴ってました。

■20000307


こちらでも買えない。

epoxyさんのところで触ってみて印象に残った、ワンダースワンのテラーズを買う。この手のゲームとしてはかなり好感がもてたのです。逆にうずまきはパッとしない感じでした。原作の漫画を知っているとそうでもないのかしら。

■20000306


四日は午後三時過ぎにノコノコと大須へ。買えない(あたりまえ)。残念なので∀ガンダムのDVDを一枚買う。PS2のデモをドル山で見る。コナミのサッカーの観客に衝撃を受ける。私の後ろで見ていたカップルにも同じ衝撃が走った模様。ナムコのリッジは改めて「ほしい」と思った。dotimpactさんの指摘でバックミラーがないことに気づく。レボリューション出すのか。epoxyさんは自発的には何も感想を言わなかった。こちらから訊いておくべきだったか。ナムコだし。

五日は、∀ガンダムのことを考えた。ガンダムのことを何も知らないでいろいろ言うので、わりと迷惑がられる。ナンを喰い切れず残す。

六日にも大須へ。とうぜん買えない。残念なので∀ガンダムのDVDを二枚買う。沢村さんに勧められラ・ジュテのDVDも買った。帰宅間際、こんなときでもなければまず見ることはないだろうと思ったので、時間も遅いのに無理言ってウテナの劇場版をepoxyさんに見せてもらう。

名古屋インターAM01:02、荘川インターAM02:20、自宅AM03:10。

ルーマニアの続きは書くのが面倒くさくなったのでとっととフェードアウト。プレイヤーがネジ自身になってドラマを…というのだったらアドベンチャーかビジュアルノベルになったでしょう。プレイヤーがネジを間接的に操作しなければならない。このもどかしい作業を要請しかつサポートするのが「ナビ」の役割。「ナビ」は、ネジの未来をほんの少しだけ映し出す鏡です。

■20000303


どう書いたら良いのかまだちょっと慎重に考えねばならぬのですが、どういうゲームなのかdotimpactさんに話したところえらく反応が良かったので、ちょろちょろと書いてみたいと思います。

「なんかちょっと変わっているらしい」という程度でしか知られていないと思うのですよ、ルーマニア#203というゲームは。それはたぶん、その手のゲームによくあるあまり面白くないゲームを容易に連想させてしまうからなんではないか。

とあるアパートの203号室に住む大学生、ネジタイヘイ
あなたの使命は、彼の生活をのぞいて、
クリックで関心を引いたり、いたずらしたりして、遊ぶ……。
パッケージの裏の文句です。下線を引きましたが、そういうことをさせるだけのゲームなら、プレイヤーができることというのが、プレイヤーのすべきことのすべてだということになるわけです。たしかにそんなのは目新しくもなんともありませんし、仮に目新しいとしてもあんまり面白くない。広く知られているのも、たぶんここまでだと思います。が、これには続きがあります。
のではなくて、彼に波乱に富んだドラマ?を見せてあげること。
しかし、困ったことに彼は言うことを聞いてくれるとは限らないのだ。
どうやって新しいドラマを見せるか。
そこがあなたの腕の見せどころ……。
では、「波乱に富んだドラマ?を見せてあげる」というすべきことを、「クリックで関心を引いたり、いたずらしたり」というできることの範囲で、どう実現しているのか。

そこで「ナビ」が登場します。

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なあんとなく「エアロダンシングF」などを。


KFB01364@nifty.com