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project:video-doki
□最終更新:2002-07-07


□もくじ

□プロジェクト:『ビデオ同期』とは

■プロジェクト:『ビデオ同期』は、アーケードゲームとそのエミュレーションとを、ひとりのプレイヤーが「同時に」プレイすることによって起きる(であろう)、いろいろな「ズレ」をおもしろがっていくためのプロジェクトです。



□プロジェクト:『ビデオ同期』のための自作ハードウェア

■プレイヤーの操作をふたつのマシンに同時に入力するためのハードを作りました(製作:Epoxyくん)。

pspad pspad_logic

■コネクタ付きPSパッド
アダプタを中継すればPCにもつながるということで、プレステのパッドを利用しています。
中の信号線をひっぱってコネクタをつけました。


customizer custmizer_rev

■ボタンカスタマイザ
両方のボタン配置が合わないと話にならないので、ハード的なボタンコンフィグを用意しました。6つのボタンについて、「ボタンが押されたときどのボタンを押したことにするか」をスイッチで選択できます。


divider divider_rev

■ジョイスティック信号分配器


totalsystem

■全てのアダプタを接続
関係ハードの全てを接続すると、こんな感じです。




実際にプレイしてみた

■ゼビウスの各種移植版・エミュレータにて、同期プレイを試しました。

■『ゼビウス3D/G+』版
実は一番本命視していたんですが(このために3D/Gを買ったりした)大チョンボで、『ゼビウス3D/G+』版オリジナルモードは、スタート時にオリジナルにはない効果音(スペシャルフラッグを取ったときののいわゆる「ぽわぽわぽわ」)が鳴るため、基板と同時にスタートできない!のでした。ガッカリー。

■『ナムコミュージアム Vol.2』版
ヒドイと評判の本作ですが、同期してプレイしてみるとどのへんが違うのかよくわかっておもろいです。

nmu2

まず横画面モードだとドット比が違うのか、エリア1冒頭右端のデッドコピー対策メッセージの位置が違います。これはもうデッドコピーと呼んでも過言はないといえよう。縦画面モードにするとさすがに同時(ムービーのコマで言うとそうでもないかも…)に出ます。

空中物の配置がぜんぜん違うんですけど。難易度設定が違ったりするのかなと思いましたが、どうしても合わず。もしかしてROMのバージョンとかあるんでしょうか。

あと面白いのはBGMで、オープニングテーマはぴったり合ってるんですけど、テーマ終了後メインBGMのスタートが一瞬遅いので両方聞いてるとエコー(音源2チャンネル使用しての擬似エコー!)みたいに聞こえてステキです。しかもしかも、『ナムコミュージアム Vol.2』版ゼビウスのメインBGMは1ループがわずかに短いらしく、オリジナルと合わせて聞くとBGMにモワレが生じるのでした(スティーヴ・ライヒ「漸次的位相変位プロセス」!)。


mame1

■MAME版(というか、MAMEによるオリジナルROMエミュレーション)
なにしろWindows上でうごいてますから、フレームレートが保てんだろーと思ってたんですが意外や意外、一番まともに同期が取れました。スペシャルフラッグが2画面で同時に出現するのには感動します(ご存じかもですが、スペシャルフラッグの配置は空中物の出現アルゴリズムと同様になってるんで、フラッグ登場直前のソルバルウのX軸位置で決定されます)。


mame2

でもやっぱりプレイを続けるとズレてきてしまうんですね。片方の自機だけミスしてしまうことが多々あります(「2面ゼビウスだ!」「両面持碁にもちこめ!」とかゆって遊んでましたが)。エリア3に行くのもけっこう難しくて、70%死に(両画面で自機が同時に死ぬとズレが緩和されるので、エリアの70%を越えてからタイミングを合わせて死ぬ)を駆使してバキュラを拝みましたよ。アンドアジェネシスまではまだたどりつけていません。




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