■料理・恋愛・経営…　dotimpactといいます。

すごい勢いで更新が止まっててもうしわけない。といって今回もあんまり気合の更新になってませんが…

■どーでもいい話なんですけど、昨日電脳戦機バーチャロンフォースのいわゆるアドバタイズデモをはじめて見ました。「ああ、ちゃんとあるんだ…」と思ったよ。

▼まあその、退職なんかしちゃっておりまして暫定的に無職のドッパクことdotimpact君です。４月からはなんかぜんぜん違う仕事をしはじめます。今まではシリアルドライバの割り込みルーチンをSH3のアセンブリでカリカリ書いたりしがちな僕でしたが、今後は美大女子の魂にチューリングマシンを組み込むような仕事をしていきたいなどと考える次第です。

えー、スーパーフラットに言うと、四月からとある美大の助手になってガビンさんの授業の手伝いとかする予定です。こんごともよろしく。

▼さて、なぜかプレイ半ばで止まっていたICOをようやっとクリアいたしました。…そしてはじめからもう一度クリア。…。

なんでしょう、なにか言うとそれだけで間違ってしまう気がしてしかたがないのですが、でも言うと、「見る／見られる」、という関係をここまで美しく演出したコンピュータゲームはかつてなかったし、今後もしばらく登場しそうもない、素晴らしい、という言いかたになります。素晴らしい。

イコは、つまりプレイヤーは、ヨルダを見、そしてヨルダに見られています。イコは、つまりプレイヤーは、ヨルダだけではなく、あのもやもやしてあいまいな影に、そして女王に、常に見られています。もっと大胆にいうと、脱出を断固として拒否する城砦や、断崖のはるか下に広がる海や、モニタの中の出来事とは信じられないほど眩しい太陽にも、鳩にも、見られています。しかしながら、だれもなにも言おうとしない。ICOをプレイするあいだプレイヤーは、押し黙ったなにものかに、常に、まんじりと、見つめられ続けているのです。そんな気はしませんでしたか。

「見られている」という感覚が、われわれのR1ボタンを押す指に汗をにじませ、たかがボタンを離すのに他人事とは思えないほどの不安を感じさせている。そしてその感覚をくぐり抜けたことによって、おそらく皆さんすでにご存じ「砂浜」のあの開・放・感を感じることができる。ICOはそういうゲームだったんじゃないかと、僕はとりあえず思っています。